この夏の思い出

業務部のOです。

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
なのにどうやら風邪をひいたようで、週末には風邪薬を買いに走りました。 この時期風邪が流行っているそうなので、みなさまご注意ください・・・

先月のお盆休み、やることがない日が続いたので、父が最近始めた養蜂を手伝うことにしました。
昔から昆虫採集が生きがいの父は、虫のためならどこへでも行き何でもする少年のような人です。
私が幼い頃から、父は野山を走り回って虫採り網を振り回していたのですが、歳をとり山を駆け回るのも難しくなってきました。
そして、いつの間にか近所で養蜂を始めていました。
本を読んだりして独学で設備の作り方や生態を学んだようですが、凝り性の父はとんでもない設備（巣箱）を作り上げました。
それも、何基も・・・

ターゲットとなるニホンミツバチは、ほとんど絶滅危惧といわれるほど今は希少な存在だそうです。
近所の大きい公園には、木のうろに巣を作っていて存在を確認していました。

作った巣箱を林の中に点在させ、ミツバチ一家が住みつくのをじっと待ちます。
偵察部隊が下見をして居住を決めると、女王蜂を含む約2万匹が一気に引っ越してくるとのこと。
春からゴールデンウィーク頃までが時期とのことで、父はそのころせっせと誘致活動に励んでいたのですが、ミツバチたちは一筋縄では住んでくれず・・・
大群で来て、しっかり住みついたかと思ったら翌日もぬけの殻になっているなど、ミツバチに振り回される日々が続きました。

結果、5か所に設置した巣箱の3つにそれぞれのミツバチ家族が住みついてくれました。
箱の中はどんどん巣が作られ隙間がなくなっていきます。
中でも大所帯の1か所は、巣が狭くて入ることができないミツバチが出てきてしまいました。
今回、その巣箱の増築作業を手伝いました。
もともとの巣箱はハチミツを収穫するときのために、分解できるように作っていたので、一部を高さのあるものに取り換える作業です。

取り換える前の巣箱が冒頭の画像です・・・
（びっしりついているのが巣に入れないミツバチたちです）


そしてこちらが建て増し部分です。ここに現在の巣箱の上半分を重ねます。
すべて父の手作りですが、その完成度の高さに驚きです・・・


中で作られている巣を壊さないよう、慎重にやらなければなりません！！
巣箱の連結部分を外すため、まず張り付いたミツバチたちにどいてもらいます。

専用の刷毛と、この夏のアイテム"ハンディ扇風機"が活躍！
風を当てるとス～と移動します。


（ちょっと閲覧注意？）びっしりミツバチ！！
ミツバチたちを怒らせないように、やさしくやさしく・・・


大きな脚立とチェーンで作った装置にしっかりと巣箱をくくり付け、吊って持ち上げます。
父の虫仲間の方も応援に駆け付けてくれました。


作業中だけ雨が降ったりしましたが、無事作業は終了しました。
完成形がこちらの画像です。
森林に馴染んでいます！

手前は元の巣箱下部で、取り換え直後はミツバチがぎっしり詰まっていたのですが、みんな自然と新居に移動していました。

ミツバチは賢く穏やかな性格で、養蜂が盛んなヨーロッパではペットのような、家族のような存在だそうです。
養蜂一家に起こった重大な出来事は、ミツバチ一家にも報告しないと怒ってしまうとか・・・
ミツバチも人間を家族と思ってくれているのでしょうね。
父も話しかけながら世話をしていて、今では手を差し出すと登ってくるほどミツバチとの信頼関係を築けたと喜んでいました。

ミツバチたちがこのまま順調に巣を発展させて、うまくいけば秋には東京産のハチミツが採れるのが楽しみです。

数か月間、ミツバチの様子を見てきましたが、その働きぶりやたくましさに驚かされるばかりです。
なにより父の、好きなこと（虫）へのバイタリティの高さを改めて実感しました。
夢中になれるものがあるっていいなと思う、今日この頃です・・・

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