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既成のノベルティグッズを購入する際の注意点

既成のノベルティグッズを購入する際の注意点

こんにちは。株式会社力匠代表の田村です。
徐々に寒さが増しコートを身にまとう人が増えてきた今日この頃。私は未だに夏服のままです。それでも少し歩いただけで汗だく。常に臨戦態勢を保っております。(笑)

今回は既製品のノベルティグッズ(主に中国製)を購入する際の注意点についてお話させていただきます。

もし私がノベルティグッズを購入する側なら、ズバリ「品質」を最も警戒します。

なぜならこの業界は残念なことに非常に粗悪品が多いからです。現に弊社への新規のお問い合わせの中で、「品質面でえらい目にあった…」「とんでもない業者から購入してしまった…」「助けていただけませんか…」という声が後を絶ちません。

せっかくお客様に喜んでいただこうと配布したものが不良品だった場合、お客様に不快感を抱かせてしまいます。また配布した側の企業イメージが傷つき本業のサービスまで疑がわれかねません。

購入先にクレームを入れても、けんもほろろの対応で泣き寝入り…。

これではむしろ何も配布しない方が良かった…ということになってしまいます。

まずはなぜこの業界は不良品が多いのか?についてお話させていただきます。

いたって単純な答えですが、この業界は悲しいかな粗悪品であっても安ければ売れてしまうのです…

品質≦価格

ノベルティグッズを購入する側は、最小限の予算で最大限の効果を望みます。ごく当然の考えではありますが、この考えはあくまで品質面に問題がなければという大前提があっての話だと思うのですが、この大前提がなおざりになってしまっているケースが多々あるように感じます。




最小限の予算で最大の効果を

より多くの人に配布を

パッと見が同じなら出来るだけ安いものを

見た目重視の商品選定

粗悪品でもパッと見が同じなら売れてしまう




ここにバッグAとバッグBがあります。一見素人目では素材もサイズも殆ど同じ。しかしプロが見ればAとBは似て非なる物です。
工場の管理体制や技術レベルも検品体制も雲泥の差。生地密度や縫製ピッチにいたるまで全く違います。


■一見同じように見えるバッグAとB

同じようなバッグ

■生地を拡大

Aの生地 Bの生地

Aの生地は糸が細く密度が粗い

Bの生地は糸が太く密度がきめ細かい

■縫製糸の拡大

Aの縫製糸 Bの縫製糸

Aは1㎝あたり2.5針

Bは1㎝あたり3.5針



Aの価格は168円に対しBは198円。AとBの耐荷重強度や仕上がりの美しさは雲泥の差。検品体制も全く異なるので、Aには粗悪な物が多数混入しています。

プロ目線ではBの方が品質的にも安全面も圧倒的にコストパフォーマンスの優れた商品であるのにも関わらず、この業界で売れるのは悲しいかな明らかに品質で劣るAです。

いかにBの品質の優れた部分をアピールしたとしても、パッと見が同じである以上Aを選択するお客様が大半です。

この業界の怖いところは、粗悪品を受け取ったとしても所詮ただでもらったものという心理が働きわざわざクレームをつけてこられるお客様が少ないのです。

配布する側はクレームが入らない以上、実は粗悪品を配布してしまったという事実を把握することは出来ません。こうして知らぬ間に企業イメージを傷付け、信頼を失っている可能性があるのです。

このように常に安いものが求められ『安かれ悪かれ』がまかり通ってしまう業界であるが故に粗悪品の流通が後を絶たないのだと思います。

では粗悪品をつかまされないためにはどうしたらよいでしょう?答えを言ってしまうと信頼出来るメーカーから直接商品を購入することです。これが一番間違いありません。品質管理体制の行き届いたメーカーであれば、商品によって品質のばらつきはありませんし、万が一不良品が発生しても迅速に対応してもらえるはずです。

とは言えメーカーは黒子に徹しているケースが多いためのなかなか見つけにくく、また限られたジャンルの商品しか扱っていないケースが多いため使い勝手がよくない一面もあります。またメーカーは直販を行っていないというケースも多いので、要件を満たすメーカーを見つけるのはなかなか難しいかもしれません。

とは言うもののこのご時世直接取引を積極的に行っているメーカーは増えていると思いますので、気になるメーカーがあれば遠慮せずに直接お問い合わせされることをお勧めします。品揃えが豊富で且つ品質管理がしっかりしているメーカーが見つかれば、きっと御社にとって大きなメリットに繋がることでしょう。

メーカーを当たるのは面倒だし直接取引するほどたくさん購入出来るわけでもないし…という場合はノベルティ専門問屋やネットショップを利用するのが便利だと思います。

しかしこのようなポジションの業者から商品を購入する場合は注意が必要です。

これらの業者はメーカーではなく中間業者にあたりますので、品質の良し悪しはメーカー次第ということになります。

「弊社は品質の間違いないメーカーの商品しか取り扱っておりません!」

という強いポリシーを持った業者が存在すればよいのですが、現状では品質の審査を行っている中間業者の存在をほとんど耳にしたことがありません。

となりますと品質は自分の目で確かめるしかありません。少々面倒かもしれませんが、以下の手順で購入されることをお勧めします。



1. スケジュールに充分余裕を持って進める

2. 商品選定は「安さ」だけで判断しない

3. 気に入った商品を複数選択しサンプルを取り寄せる

4. 価格と品質のバランスを充分に確認したうえで発注する

5. 商品到着後商品をランダムに取り出し全体的な品質をチェックする

6. 問題があれば返品し再検討




サンプルを取り寄せたり到着後検品したりと手間がかかるかもしれませんが、お客様に不快な思いをさせないためにも、自社の信用を失わないためにも、この手順を怠らないことを強くお勧めします。(品質的に間違いのない国産であればこの必要はありません)

品質の間違いないメーカーがみつかり、そのメーカーとの直接取引が可能であれば、このような面倒な手順をカットすることが出来ますし、直接取引をしなくとも安全なメーカーを把握してさえいれば、問屋を通じてそのメーカーの品物を購入すれば安全です。

今後ノベルティグッズを購入する際は、価格面だけではなく品質面についてもしっかりと考慮していただき、常にメーカー名までチェックしてみて下さい。


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