MADE IN CHINAとノベルティ
MADE IN CHINAとノベルティ |
営業部、初田です。
ノベルティの側面から「MADE IN CHINA」を取り上げるうえで以下の3つのポイントがあります。
1. 価格上昇
2. 中国特有のむつかしさ
では、まず1. 価格上昇についてからお話しします。
「3か月行かなければ中国を語るな」と言われるくらい変化の激しい中国。
私自身、2003年から1年ほど上海に住んでいたことがあります。
ちょうどその時はAIPECという大きな国際会議が初めて中国で開催される準備のさなかで、上海の街の風景も1か月毎に目に見える変化がありました。ついこの間通っていた道路がなくなっていて、近くに大きな道路が出現するなど、日常茶飯でした。
それから更に10年以上の時間が経過し、その時の常識が今全く当てはまらないことが沢山あります。変化があまりにも激しいので、中途半端に昔を知っていると、逆にその記憶・知識が邪魔をして、今現在の中国の事情が理解できないということもあります。
そういう現象の一つが「中国のモノの価格」があると思います。
10年以上前の「MADE IN CHINA」価格は、怖しい競争力をもっていました。
それが現在においては依然まだまだ国際競争力はあるものの、随分と価格だけが一方的に上がってきています。10年前との価格比較だと、ちょうど2倍になっている感覚です。
ここ数年は経済成長が鈍化していると言われているものの、10%超の成長を続けてきた結果、中国国民の所得も年々増加、その高度成長の恩恵で物価もますます上がっていきました。この傾向は今後も続いていくでしょう。
中国がかつて持っていた価格優位性は、ドンドン失われています。それでも中国生産とこの業界が切っても切れないのは、生産背景の充実度、納期対応の面でまだまだ競争力を持っているからです。
今話題のTPP始め、国際環境の変化に「ノベルティ」も直接的な影響を受けています。
これから更に10年後は全く予想できません。どんな未来になっているのか、この文章を10年後に読み直すのが楽しみです。
3. 中国特有のむつかしさ
国際貿易の組み合わせの中で、「日本・中国」という組み合わせは最も難易度の高い、大変互いの苦労が絶えない組み合わせではないかと感じることがあります。
日本人の細やかな要求、場合によっては度が過ぎる理不尽な要求。一方で中国人のおおざっぱさ、管理の不行き届き。
この2つのギャップの罠に陥ってしまうと大変な苦労を感じることになります。コミュニケーションが異国語を挟んでのやり取りになるため、場合によっては感情論が入り込んでしまい、解決をより困難にしてしまうこと現場を多数見てきました。
互いの主張は確かにあるのですが、それがどうしてもクロスしないのです。
この部分を突き詰めていくと結局は、文化論・歴史・民族と壮大な話になって来てしまうと思います。
当事者同士の商談を互いに成功に導くという、商売の話でもなかなか難しいのが実情です。
だからこそ私共のような会社が存在させていただいているのですが。
中国貿易の難しさは今後も続いていくと思われます。